有 価 証 券 報 告 書
(金融商品取引法第24条第1項に基づく報告書)
事 業 年 度 自 平成28年4月1日
(第 37 期) 至 平成29年3月31日
ピー・シー・エー株式会社
東京都千代田区富士見一丁目2番21号
目次
頁
表紙
第一部 企業情報 ……… 1
第1 企業の概況 ……… 1
1. 主要な経営指標等の推移 ……… 1
2. 沿革 ……… 3
3. 事業の内容 ……… 4
4. 関係会社の状況 ……… 5
5. 従業員の状況 ……… 5
第2 事業の状況 ……… 6
1. 業績等の概要 ……… 6
2. 生産、受注及び販売の状況 ……… 7
3. 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 ……… 8
4. 事業等のリスク ……… 9
5. 経営上の重要な契約等 ……… 10
6. 研究開発活動 ……… 11
7. 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ……… 11
第3 設備の状況 ……… 13
1. 設備投資等の概要 ……… 13
2. 主要な設備の状況 ……… 13
3. 設備の新設、除却等の計画 ……… 14
第4 提出会社の状況 ……… 15
1. 株式等の状況 ……… 15
(1) 株式の総数等 ……… 15
(2) 新株予約権等の状況 ……… 15
(3) 行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等 ……… 15
(4) ライツプランの内容 ……… 15
(5) 発行済株式総数、資本金等の推移 ……… 15
(6) 所有者別状況 ……… 15
(7) 大株主の状況 ……… 16
(8) 議決権の状況 ……… 16
(9) ストックオプション制度の内容 ……… 17
2. 自己株式の取得等の状況 ……… 17
3. 配当政策 ……… 18
4. 株価の推移 ……… 18
5. 役員の状況 ……… 19
6. コーポレート・ガバナンスの状況等 ……… 22
第5 経理の状況 ……… 27
1. 連結財務諸表等 ……… 28
(1) 連結財務諸表 ……… 28
(2) その他 ……… 50
2. 財務諸表等 ……… 51
(1) 財務諸表 ……… 51
(2) 主な資産及び負債の内容 ……… 61
(3) その他 ……… 61
第6 提出会社の株式事務の概要 ……… 62
第7 提出会社の参考情報 ……… 62
1. 提出会社の親会社等の情報 ……… 62
2. その他の参考情報 ……… 62
第二部 提出会社の保証会社等の情報 ……… 62
「監査報告書」
【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 平成29年6月26日
【事業年度】 第37期(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)
【会社名】 ピー・シー・エー株式会社
【英訳名】 PCA CORPORATION
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 水谷 学
【本店の所在の場所】 東京都千代田区富士見一丁目2番21号
【電話番号】 03(5211)2711
【事務連絡者氏名】 常務取締役管理本部長 佐藤 文昭
【最寄りの連絡場所】 東京都千代田区富士見一丁目2番21号
【電話番号】 03(5211)2711
【事務連絡者氏名】 常務取締役管理本部長 佐藤 文昭
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
回次 第33期 第34期 第35期 第36期 第37期 決算年月 平成25年3月期 平成26年3月期 平成27年3月期 平成28年3月期 平成29年3月期 売上高 (千円) 7,550,603 10,474,591 8,168,128 8,440,751 9,360,127 経常利益又は経常損失
(△)
(千円) 383,879 1,138,580 △157,803 66,873 463,857 親会社株主に帰属する当期
純利益又は親会社株主に帰 属する当期純損失(△)
(千円) 181,687 604,492 △207,025 △93,926 160,919
包括利益 (千円) 252,410 753,546 △104,961 △196,252 215,219 純資産額 (千円) 11,125,700 11,662,978 11,263,064 10,852,302 10,852,714 総資産額 (千円) 14,849,955 16,775,275 15,725,710 15,853,847 16,517,609 1株当たり純資産額 (円) 1,604.94 1,683.70 1,626.24 1,567.19 1,568.59 1株当たり当期純利益金額
又は当期純損失金額(△)
(円) 26.52 88.23 △30.22 △13.71 23.49 潜在株式調整後1株当たり
当期純利益金額
(円) - - - - -
自己資本比率 (%) 74.1 68.8 70.9 67.7 65.1 自己資本利益率 (%) 1.7 5.2 △1.9 △0.9 1.5
株価収益率 (倍) 40.7 13.9 - - 65.4
営業活動によるキャッシ ュ・フロー
(千円) 846,826 1,048,421 546,828 1,426,671 1,532,767 投資活動によるキャッシ
ュ・フロー
(千円) △406,982 △749,561 △606,435 △626,856 △395,334 財務活動によるキャッシ
ュ・フロー
(千円) △214,611 △216,276 △284,315 △214,483 △214,646 現金及び現金同等物の期末
残高
(千円) 2,173,146 2,255,729 1,911,807 2,497,138 3,419,925 従業員数
(人)
384 414 435 444 451 [外、平均臨時雇用者数] (77) (98) (107) (114) (108) (注)1.売上高には消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 3.連結経営指標等の株価収益率については、第35期及び第36期は親会社株主に帰属する当期純損失のため、記載
しておりません。
(2)提出会社の経営指標等
回次 第33期 第34期 第35期 第36期 第37期 決算年月 平成25年3月期 平成26年3月期 平成27年3月期 平成28年3月期 平成29年3月期 売上高 (千円) 6,885,067 9,693,019 7,487,591 7,760,953 8,628,069 経常利益又は経常損失
(△)
(千円) 235,970 917,618 △139,365 41,358 405,393 当期純利益又は当期純損失
(△)
(千円) 132,742 538,682 △153,017 △75,716 222,234 資本金 (千円) 890,400 890,400 890,400 890,400 890,400 発行済株式総数 (千株) 7,700 7,700 7,700 7,700 7,700 純資産額 (千円) 10,578,401 11,051,383 10,711,560 10,325,150 10,396,067 総資産額 (千円) 13,730,323 15,449,842 14,745,909 14,774,845 15,407,371 1株当たり純資産額 (円) 1,543.85 1,613.00 1,563.42 1,507.02 1,517.38 1株当たり配当額
(円)
31.00 41.00 31.00 31.00 31.00 (内1株当たり中間配当額) (-) (-) (-) (-) (-) 1株当たり当期純利益金額
又は当期純損失金額(△)
(円) 19.37 78.62 △22.33 △11.05 32.44 潜在株式調整後1株当たり
当期純利益金額
(円) - - - - -
自己資本比率 (%) 77.0 71.5 72.6 69.9 67.5 自己資本利益率 (%) 1.3 4.9 △1.4 △0.7 2.1
株価収益率 (倍) 55.8 15.6 - - 47.4
配当性向 (%) 160.0 52.1 - - 95.6
従業員数
(人)
320 342 358 363 367 [外、平均臨時雇用者数] (68) (85) (97) (103) (96) (注)1.売上高には消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 3.第34期の1株当たり配当額は、記念配当10円00銭を含んでおります。
4.提出会社の経営指標等の株価収益率及び配当性向については、第35期及び第36期は当期純損失のため記載して おりません。
2【沿革】
年月 事業内容
昭和55年8月 東京都渋谷区渋谷三丁目15番5号に公認会計士の有志でピー・シー・エー株式会社(資本金 400万円)を設立
昭和58年4月 本社を東京都新宿区西新宿七丁目7番33号に移転 昭和61年4月 大阪営業所を大阪府大阪市東区南久宝寺町に開設 昭和62年12月 本社を東京都新宿区西新宿七丁目16番6号に移転
昭和63年4月 株式会社ケーイーシーを当社ソフトの導入指導及び広告代理店業を目的として、資本金1千万 円で設立
平成元年3月 ピーシーエー販売株式会社を当社ソフトの直販を目的として、資本金1千万円で設立
平成元年9月 システム企画室を創設。将来の新しいOS、機器等の新技術研究を主な業務とし、OS/2の 財務会計ソフト開発に着手
平成元年11月 福岡県福岡市博多区博多駅東に九州営業所を開設 平成2年1月 山梨県甲府市中央にシステム部門甲府分室を開設 平成3年8月 九州営業所を福岡県福岡市博多区博多駅前に移転
平成3年9月 株式会社ケーイーシーの本店所在地を大阪府大阪市中央区に移転
〃 東京都新宿区に株式会社ケーイーシーの東京支店を開設
〃 福岡県福岡市博多区に株式会社ケーイーシーの九州支店を開設
平成4年3月 山梨県中巨摩郡竜王町(現 甲斐市竜王新町)に「山梨テクノセンター」を建設し、システム 部門甲府分室を移転
平成6年3月 日本証券業協会に株式を店頭登録
平成6年7月 広島県広島市南区金屋町に広島営業所を開設
平成6年8月 本社社屋購入に伴い、本社所在地を東京都千代田区富士見一丁目2番21号に移転
〃 株式会社ケーイーシーの東京支店を東京都千代田区に移転 平成7年8月 北海道札幌市中央区北四条に札幌営業所を開設
平成8年10月 広島営業所を閉鎖、岡山県岡山市富田町に中四国営業所を開設 平成9年4月 ピーシーエー販売株式会社を吸収合併
平成9年6月 広島県広島市南区大須賀町に広島営業所を開設 平成10年2月 宮城県仙台市青葉区本町に仙台営業所を開設
平成10年10月 PCA大阪ビル購入に伴い、大阪営業所を大阪市中央区船越町に移転 平成12年2月 広島営業所を広島県広島市中区本川町へ移転
〃 千葉県千葉市中央区新宿に千葉営業所を開設
〃 神奈川県横浜市中区吉田町に横浜営業所を開設
〃 東京証券取引所市場第二部上場
平成12年3月 埼玉県大宮市(現 さいたま市大宮区)桜木町に大宮営業所を開設 平成12年5月 東京営業所・大阪営業所をそれぞれ東京支店・大阪支店として登記 平成13年4月 大宮営業所を「関東営業所」に呼称変更
平成13年7月 中四国営業所を岡山県岡山市駅前町に移転 平成13年9月 千葉営業所を東京支店に統合し閉鎖
平成15年12月 札幌営業所を北海道札幌市中央区北5条に移転 平成17年5月 仙台営業所を宮城県仙台市青葉区中央に移転 平成17年6月 広島営業所を広島県広島市中区基町に移転
平成17年12月 関東営業所を埼玉県さいたま市桜木町(同町内)に移転 平成18年8月 札幌ラボを北海道札幌市中央区北5条に開設
平成20年5月 九州営業所並びに株式会社ケーイーシーの九州支店を福岡県福岡市博多区博多駅東に移転 平成20年10月 株式会社マックスシステムを当社子会社化
平成21年7月 株式会社ケーイーシーの東京支店を本社とし、旧本社を大阪支店と改称 平成22年12月 中部営業部を新設し、愛知県名古屋市中区丸の内に名古屋支店を開設 平成22年12月 石川県金沢市広岡に北陸営業所を開設
平成23年5月 静岡県静岡市駿河区南町に静岡営業所を開設 平成23年5月
平成24年6月 平成24年6月 平成24年7月
エル・エス・アイジャパン株式会社の就業管理システム部門の事業譲渡を受け、当該事業委託 を目的として、資本金5千万円(内出資比率8割)でクロノス株式会社を設立
横浜営業所を神奈川県横浜市西区みなとみらいに移転 北陸営業所を石川県金沢市昭和町に移転
中四国営業所を岡山県岡山市北区駅元町に移転
年月 事業内容 平成25年5月
平成25年6月 平成25年6月 平成26年11月 平成26年12月 平成27年5月 平成27年6月
クロノス株式会社の東京本社を東京都新宿区に移転
関東営業所を埼玉県さいたま市大宮区桜木町(同町内)に移転
株式会社ケーイーシーの本社を東京都千代田区富士見一丁目2番21号に移転 大阪支店を大阪市北区大深町に移転
東京証券取引所市場第一部指定
札幌事業所(含む札幌営業所)を北海道札幌市中央区同区内に移転 千葉県市原市に障碍者雇用施設(農園)「PCA FARM」を開設
3【事業の内容】
(1)当社グループ(当社及び当社の関係会社)は当社、子会社3社で構成されており、主な事業の内容は次のとおり であります。
A.コンピュータソフトウエアの開発、製造、販売および保守サービス B.コンピュータソフトウエアの導入および運用支援
C.クラウドサービスの提供 D.広告代理業
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連 結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) セグメント情報」の「報告セグメントの変更等に関する事項」をご 参照ください。
(2)各事業を構成している連結財務諸表提出会社(以下提出会社という)、連結子会社の当該事業における位置づけ は、次のとおりであります。
なお、当社はセグメント情報を記載していないため、事業分野・事業形態別によって記載しております。
A事業は提出会社及び連結子会社である㈱マックスシステムとクロノス㈱が営んでおり、連結子会社である㈱ケ ーイーシーは製品の販売を分担して当事業に携わっております。
B事業は提出会社及び連結子会社である㈱マックスシステムとクロノス㈱が営んでおり、連結子会社である㈱ケ ーイーシーは製品の導入支援を分担して、当事業に携わっております。
C事業は提出会社及び連結子会社であるクロノス㈱が営んでおります。 D事業は連結子会社である㈱ケーイーシーが独自に営んでおります。
以上に述べた事項の概要図は次のとおりであります。 事業分野
事業形態
A B C D
コンピュータ ソフトウエア 開発、製造業 務
コンピュータ ソフトウエア 販売業務
コンピュータソ フトウエア保守 サービス業務
コンピュータソ フトウエア導入 および運用支援
クラウドサービ ス業務
広告代理業
開発・製造 販売・及び 保守サービ ス
(提出会社)ピー・シー・エー㈱
※1 ㈱マックスシステム
※1 クロノス㈱
クラウドサ ービス
(提出会社) ピー・シー・エー㈱
※1 クロノス㈱
販売・サー ビス他
※1
㈱ケーイーシー
※1
㈱ケーイーシー
※1
㈱ケーイーシー
※1.連結子会社
4【関係会社の状況】
名称 住所
資本金
(千円)
主要な事業の内容
議決権の所 有割合(%)
関係内容
連結子会社
株式会社ケーイーシ ー
東京都 千代田区
10,000
PCAソフトのインスト ラクターによる導入指 導、広告代理業
業務用ソフトの販売(全 セグメント事業に関連)
100.0
当社製品の導入指導の受 託及び広告の受注
連結子会社
株式会社マックスシ ステム
東京都 品川区
14,000
医療事務用コンピュータ ソフトウェアの開発及び 販売(メディカル事業に 関連)
80.0 役員の兼任 1名
連結子会社
クロノス株式会社
東京都 新宿区
50,000
就業管理システムの開発 及び販売(一般企業向け 事業に関連)
80.0 役員の兼任 1名
(注)1.株式会社ケーイーシー及びクロノス株式会社は特定子会社に該当します。
2.上記子会社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が100 分の10以下であるため主要な損益情報等の記載を省略しております。
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
当社グループでは、事業の特性等からセグメント情報を記載していないため、事業部門別の従業員数を示すと次の とおりであります。
平成29年3月31日現在
事業部門の名称 従業員数(人)
開発部門 142 (42)
営業部門 273 (51)
管理部門 36 (15)
合計 451 (108)
(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数の年間平均雇用人員は( )に外数で記載しております。
(2)提出会社の状況
平成29年3月31日現在
従業員数 平均年令 平均勤続年数 平均年間給与
367人( 96) 38才1ヶ月 12年9ヶ月 6,065,971円
(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数の年間平均雇用人員は( )に外数で記載しております。 2.平均年間給与には、基準外賃金及び賞与が含まれております。
(3)労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円滑に推移しております。
第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1)業績
当連結会計年度における我が国の経済状況は、Brexit(英国のEU離脱)・米国大統領選挙等の波乱要因もありま したが、株価水準、円高からの脱却、雇用者数の増加等、アベノミクスの成否にかかわらず景況感には回復基調が見 られております。しかしながら、今後の日本経済の状況については、薄日は差すものの、平成31年10月に再延期され た「消費税10%改正」が控える等の要因もあり、注意深く見守る必要があると思われます。
情報サービス産業全体の状況は、「Windows XP サポート終了特需」「消費税8%改正特需」のリバウンドからよ うやく脱しつつあり、平成28年秋口以降は緩やかな回復基調に転じてまいりました。しかしながら、クライアントPC の需要は若干の回復傾向を見せているものの、サーバ需要に関しては、仮想化技術やクラウド(=インターネット上 で業務アプリケーションなどを自由に活用すること)の浸透で、回復傾向には程遠い状況下にあります。また平成29 年4月実施予定であった「消費税10%改正」は2年半の再延期が決まり、当期のマイナンバー特需についても限定さ れた範囲に終始いたしました。今後のICT(情報通信技術)投資に回復基調は見えるものの、その成長軌道の道筋 は、景況感とのシンクロ度合いも見つつ慎重に見極めなければならないと思われます。
当該期間における当社グループの業績については、平成28年秋口以降の景況感の回復もあり、前期比で11%程度 の売上伸長を達成することができました。
その中でも、フラッグシップの「PCAクラウド」は、利用社数9,000社を突破して順調に推移しております。他社 のクラウドサービスとの連携、つまり、「クラウド to クラウド」のシームレスな連携が実現できるクラウド専用サ ービス「Web API」が浸透し始め、クラウド上でのカスタマイズが容易にできる環境が実現いたしました。サイボウ ズ社のkintone連携によるヤマト運輸社の送り状発行システムや、SCSK社のCELF等、数多くの連携ソリューションの 援軍を得て、PCAクラウドはいよいよセカンドフェイズに突入いたしました。
オンプレミス(=従来型ソフトウェア)については、6年ぶりの新シリーズ「DXシリーズ」が投入されました。
「DXシリーズ」の投入により、バージョンアップ売上は前年比7割強の伸び率を見せ、業績に貢献いたしました。
「PCAクラウド」の売上は製品売上及び保守売上合計の3分の1程度までになり、今後もこの流れは止まらないと確 信しております。保守契約売上、他社ソリューション製品売上に関しても、おおむね順調に推移し、業績に貢献して おります。
連結対象会社のクロノス株式会社は、就業管理システム及びタイムレコーダーの開発、販売を行っております。
「働き方改革」がクローズアップされる中で、著しく伸長している就業管理のニーズを取り込み、当社グループの連 結業績に大いに寄与しております。同じく株式会社ケーイーシーは、当社製品・サービスの導入指導、運用保守、ネ ットワーク環境構築の事業を主体としており、当社グループの連結業績に寄与しております。株式会社マックスシス テムは、「医療情報システム」ベンダーであり、医事会計(レセプトシステム)、電子カルテ、オーダリングシステ ム等医療系基幹システムの開発、販売を行っております。電子カルテ次期バージョンの開発遅延により、単体で赤字 となりましたが、新製品「HyMarks2」が完成したことにより、新年度より黒字化を見込んでおります。
その結果、当連結会計年度の業績は、売上高 9,360百万円(前期比10.9%増)、営業利益 432百万円(前期比 957.9%増)、経常利益 463百万円(前期比593.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益 160百万円(前期は親会 社株主に帰属する当期純損失 93百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ922百万 円増加(前連結会計年度は585百万円の増加)し、3,419百万円となりました。
なお、当連結会計年度における各活動によるキャッシュ・フローの状況とそれらの主な増減要因は以下のとおり であります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,532百万円(前連結会計年度は1,426百万円の収入)となりました。 これは主に、有形・無形固定資産の償却費1,092百万円、減損損失228百万円、前受収益・長期前受収益の増加 額152百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、△395百万円(前連結会計年度は626百万円の支出)となりました。
これは主に、有形・無形固定資産の取得による支出665百万円、投資有価証券の売却による収入204百万円によ るものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
2【生産、受注及び販売の状況】
(1)生産実績
区分
当連結会計年度
(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)
前年同期比(%)
製品(千円) 2,069,755 117.1
(注)1.生産金額は、販売価格で表示しております。 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)受注状況
受注実績の金額と販売実績の金額の差額は僅少であるため、記載を省略しております。 (3)販売実績
単一セグメントであるため、種類別の実績を記載しております。
区分
当連結会計年度
(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)
前年同期比(%)
製品(千円) 2,069,755 117.1
商品(千円) 955,718 111.9
保守サービス(千円) 3,098,183 102.4
クラウドサービス(千円) 1,496,313 129.1
その他営業収入(千円) 1,740,156 106.1
合計(千円) 9,360,127 110.9
(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおり であります。
相手先
前連結会計年度
(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
当連結会計年度
(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)
株式会社リコー
金額(千円) 割合(%) 金額(千円) 割合(%) 1,331,950 15.8 1,431,520 15.3 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針
当社グループの経営の基本方針は、平成6年3月の店頭公開時に「カスタマ・ファースト」の経営理念が明確に されていましたが、平成22年6月に現代表取締役社長より、社是、3つの経営理念、34の行動規範の形で示し、
「ビジョンを明確にした、より合理的な経営を目指す」と社内宣言しております。
社是は、「基幹業務の高度な自動化を実現するソフトウェアを開発・販売することで社会に貢献すること。」 で、広告等では「PCAは基幹業務ソフトで社会に貢献します」と簡略表記しています。社会への貢献については、 これまでにない新しいものを出して社会の役に立つことに当社は重点を置いております。
経営理念は以下の3点を掲げております。
①カスタマ・ファーストの精神を常に心がけます。
②健全経営、長期的観点での高収益型企業を志向します。
③社員は家族と認識し、アットホームな会社を作ります。
当社グループは、基幹業務の高度な自動化を実現するソフトウェアを開発・販売することで社会に貢献していく ことを経営の基本方針としております。
(2)経営戦略等
当社グループの経営戦略は、クラウド&スマートデバイス、ポストERP、業種特化です。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループが目標とする経営指標は、売上高200億円、純資産配当率2.5%、クラウドユーザ8万社です。
(4)経営環境
<経営方針 カスタマ・ファーストの背景>
当社の属するPC用パッケージソフト業界は、PCの64ビット対応機の普及が進むなど、ハードウェアスペック の制約によるソフトウェアの実用レベルでの機能的限界がほぼ無くなりました。30年以上にわたる競合各社との機 能競争の結果、機能差によるお客様への訴求効果は薄れ、サポート体制を含む、お客様の満足度を重視した経営方 針として「カスタマ・ファースト」を選択しました。
<経営方針 健全経営の背景>
当社の開発するソフトウェアは基幹系業務ソフトと呼ばれていますが、申告・納税・開示等、法令上の義務との 関係で、導入後は長期的に使用される傾向があります。
お客様に提供するソフトウェアについて、クラウド、モバイル、フィンテック、AI等の最新テクノロジーへの対応 や、最新法令への対応は、当社のお客様に対する責務であると認識しています。
そのため、当社も長期的な観点での財務的に安定した経営をすべきと認識しています。
株主様にも、長期的な観点での株式保有を期待して配当を重視し、純資産配当率の目標を設定しています。
<経営方針 社員は家族の背景>
IT業界は、一般的に長時間残業や能力差による競争の激しい業界とのイメージを持たれていますが、当社が志向 するカスタマ・ファーストを実現するには、業界のイメージとは異なる社内環境を構築すべきと認識しています。 まず社員の幸福が重要であり、親であれば子に教育投資を惜しまず、兄姉であれば弟妹の世話を親身にする。そう いった家族のように社員同士が助け合える社風を目指しています。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループの対処すべき課題として、既存の業務パッケージソフトウェア市場における、オンプレミス(=従 来型)製品群に対する充足感の浸透により、新規製品を中心に売上進捗の勢いに停滞感が見られることへの対応が 挙げられます。
当社グループでは、この課題に対処するために、近年いくつかの施策を打ってまいりました。とりわけ、「パッ ケージによるソフト販売」から、「クラウドサービス型のソフト提供」へ、という新たな潮流を捉え、サーバー管 理等が不要で中小企業においても利用し易いクラウドサービス形態であるSaaS(サース=サービス型ソフトウエ ア)のサービスを、平成20年度第1四半期より競合他社に先駆け開始いたしました。当社の主要顧客層である中小
平成29年1月には、主力製品の機能面での競争力を向上するため、新たに「DXシリーズ」を投入いたしました。今 後も、更なる機能強化と上位層顧客をターゲットとした機能の充実を図ることで、拡販に繋げてまいりたいと考えて おります。
また、業種特化製品の拡充を推進しております。従前より、公益、社会福祉法人会計等、業種特化した多彩な財務 会計システムの販売により高い評価をいただいてまいりましたが、この分野での新たな取り組みとして、平成21年に
「メディカルソリューション事業部」を設置し、先に子会社化した「株式会社マックスシステム」と共同し、医療分 野向け製品を投入しております。設計を全面的に見直した次世代製品(HyMarks2)の開発が平成29年3月末でほぼ完 了いたしました。新年度より、これをバネに市場への浸透を拡大いたします。
我が国の社会、経済両面からの喫緊の課題である「働き方改革」に関しては、当社のグループ企業「クロノス株式 会社」の「就業管理システム」「タイムレコーダー」等のご提供を通じて、就業状況の「見える化」を推進し「働き 方改革」の一翼を担いたいと考えます。
AI(人工知能)活用への取り組みの先鞭として、AIを利用した文字対話型(自動チャット)のWebサポートサービスを 平成29年4月より導入いたしました。この施策は、平成31年10月に再延期された「10%消費税改正」対応に向けた、 コールセンターを中心とするサポート体制強化策の一環でもあります。電話相談受付時の混雑緩和や営業時間外の対 応を可能とする等、顧客満足度の更なる向上策として、今後も強化を進めてまいります。
金融業界を席巻しております「フィンテック」対応についても、当社グループのお客様の利便性向上という視点を 第一に、検討を進めてまいります。
今後もこれらの諸施策を進めることで、成長性の確保と利益水準の向上を達成すべく邁進する所存でございます。
4【事業等のリスク】
当社グループの事業等のリスクとして、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスク要因事項につきま しては、以下のようなものがあります。
また、以下の当該文中における将来に関する事象は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したもの であり、発生可能性については不確実性が伴います。
なお、以下の事業等のリスクは、すべての事業活動上または投資判断上のリスクを網羅しているものではありませ んので、ご留意ください。
(1)競合等により収益が圧迫されるリスク
近年、業務用パッケージソフトウェア市場においては、価格破壊ともいえる低価格競争が急激に進んでおり、 また、技術革新が急速に進展するため、業界全体や新たな競合先も含め競合他社の動向も変化しております。 このような状況のもと、当社グループにおいては、競争の激化による低価格製品や新たなサービスとの競合によ り、販売製品の収益を圧迫するリスクが考えられます。
(2)クラウド事業におけるリスク
当社におけるクラウド事業であるSaaSにおいては、トラブルによるサービス停止が長時間にわたる等の支障に より、ユーザーからの信頼を失うリスクが考えられます。このリスクを低減する為、当社では、データセンター の分散、外部セキュリティ専門会社によるチェック、通報システムの導入等により、リスクの低減に努めており ます。
また、新規参入業者が同等機能で大幅な低価格サービスを実現した場合に、顧客を失うリスクがあります。
(3)訴訟リスク
当社グループでは、当連結会計年度末現在、重要な訴訟事件等に該当するものはございません。しかしなが ら、将来において、第三者から、ソフトウェア製品における特許権をはじめ、著作権、商標権等の知的財産権の 侵害を理由として、また、取引先から当社グループに起因する過失等による契約違反を理由として、損害賠償等 の訴訟のリスクはあるものと考えられます。
(4)業績の季節的変動に係るリスク
当社グループの売上高は、決算期末に基幹業務システムの切り替えを行う企業が多いことから、3月決算会社 の決算期に合わせて新製品のリリース等を行っているため、第4四半期に偏重する傾向を有しております。
したがって、第4四半期の売上高の達成状況により、年間の業績見込が変動するリスクがあります。
(5)機密漏えいのリスク
当社は、第三者による当社のサーバー等への侵入に対して、セキュリティ専門企業の助言を受けながらファイ ヤーウォールや対策機器などのシステム的な対策を施すなど、システム管理に細心の注意を払い、情報セキュリ ティ対策の強化を推進しております。しかし、ハッカー等の悪意を持った第三者の攻撃等により、顧客情報およ び顧客の有する重要な情報を漏えいするといった機密性が脅かされる可能性は否定できません。そのような事態 が生じた場合には、当社のITサービス企業としてのイメージ・社会的評価・当社事業に悪影響を与え、当社が損 害賠償責任を負う可能性があります。
(6)自然災害等によるリスク
当社は、開発およびサポートの拠点を関東地区とそれ以外の地区に設置し、また配送拠点を関東地区1拠点か ら関西地区にも増設し、大規模な自然災害による当社製品の生産・出荷・サポート停止へ対策を取っておりま す。また、本社が被災した場合の本社機能維持対策も近年重要課題として取り組んできておりますが、各拠点で 大規模な自然災害に見舞われた場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。
(7)会計、税制等の制度改正等のリスク
当社の事業内容上、新たな会計基準や税制の導入・改正が当社の経営成績に深く関わっており、税制等の改正 の中止・延期により事業計画や年間の業績が大きく変動するリスクがございます。また、会計基準等の変更・税 制改正の影響を予測することは困難であり、変更・改正による追加的な財務資源が必要になる可能性がありま す。
(8)人材確保・維持に係るリスク
東京証券市場第一部への上場後、当社のさらなる業務拡大のため、当社の技術を発展させる技術者および利益 拡大、顧客満足度や労働生産率のさらなる向上・充実を図るための人員の確保が重要であると認識しておりま す。特に子会社では採用難の状況が顕著に現れている現状です。当社はテレビCMによる知名度の向上や従業員に 対する教育・福利厚生の充実といった対策を設けておりますが、しかしながら、少子化の影響もあり質の高い人 材の確保および維持ができない場合には、当社の目指す製品およびサービスのレベルの維持が困難となり、当社 業務の維持拡大の制約要因となり当社の事業・業績に影響を及ぼす可能性があります。また、人員の増加に伴い 固定的な人件費等も増加する可能性があり、固定費の増加を上回る売上を獲得できない場合には、業績が悪化す る可能性があります。
(9)研究開発に係るリスク
当社が製品提供する市場では急速な技術革新が起きており、顧客の要求をタイムリー且つ効果的に満たせるよ う、フィンテック、AI等の最新テクノロジーへの製品対応が求められております。そのような新しいテクノロジ ーに対応できる人材の確保や事業提携ができなかった場合、他社が当社より優れた技術、製品を開発すれば当社 製品の市場競争力が低下する恐れがあります。
(10)開発・サービス提供・お客様の使用環境への依存に係るリスク
当社製品の開発・サービス提供に関する環境および当社製品のお客様の使用環境につきましては、他社の製品 や技術・サービスに依存しております。それら他社製品・技術・サービスのアップデート等変更に合わせて当社 製品・サービスも対応をいたしますが、当社対応が遅れるまたは不可能であった場合に、業績に影響を与える可 能性があります。
5【経営上の重要な契約等】
業務委託契約
相手方の名称 国名 契約品目 契約の内容 契約期間
ナゴヤピーシーエー株 式会社
日本
ソフトウエアプロダク ト(商魂、商管)
当社は、契約品目の製品開発の 業務を委託する
平成22年11月1日から 平成32年10月31日まで
6【研究開発活動】
当社グループは、業務用に特化したパッケージソフトを開発しており、最新OS・最新ネットワーク技術・最新コン ポーネント技術等、最先端のデザインを採用している点に特色があります。
現在の研究開発は、仮想化技術による第二世代製品の開発、当社グループのクラウドサービスの中心となる「PCA クラウド」をより進化した形でサービス提供を実施するため、Web APIの実現拡充を中心に活動しております。
詳しい研究開発活動は、以下のとおりであります。
①仮想化技術による第二世代製品の開発
クラウドコンピューティングと呼ばれる、インターネットを基本にした新しいコンピュータの利用形態に注目が 集まっており、IT資産の「所有」から「利用」への移行が進みつつあります。当社は他社に先駆けて、既存のネッ トワーク製品と同様の機能を保持するSaaS型サービスの運用に成功しました。顧客の満足度を向上させるべく、シ リーズ製品のすべてをクラウド化しました。さらに大規模運用でも良好な処理速度が確保されるサービスの開発を 進め、デスクトップ版と融合し業務システム間の連携をより円滑にする新たな製品の開発を研究してまいります。
②Web APIの開発
当社のクラウドサービス「PCAクラウド」をお客様のニーズに合わせた機能拡張や帳票出力を行うためのカスタ マイ ズを 可能 に し、 また、 他社 の クラ ウドサ ービ スとの連携 も可能 にす る「 PCAクラ ウド Web-API」を 開発し まし た。
これにより他社システムとの連携がスムーズに行えるようになったため、PCA「DXシリーズ」を中心としたシステ ムインテグレーションが実現できるようになりました。
③フィンテックへの対応
F i n T e c h ( フ ィ ン テ ッ ク : I T 技 術 を 使 っ た 金 融 サ ー ビ ス ) が 注 目 を 浴 び て い ま す が 、 当 社 で は 平 成 9 年 に は ANSER-SPC(公衆網経由でパソコンから金融機関に接続し、銀行取引をリアルタイムに行えるサービス))に対応 したエレクトロニックバンキングシステムの「PCA電子通帳」をリリースし、この分野のテクノロジーに積極的に 取り組んでまいりました。
今後は「PCAクラウドWeb-API」を活用することで、フィンテック機能を取り込み、より付加価値の高い業務ソリ ューションをご提供できるように開発をしてまいります。
④人工知能の研究
IoT(Internet of Things:インターネットとつながるモノ)という技術が登場し、様々な情報を収集すること が可能になりました。収集されたビッグデータとPCA製品が持つ情報とを人工知能を活用して分析することで、い ままで発見できなかった相関関係やお客様の課題解決につながる情報を導き出すための研究を行ってまいります。
⑤電子文書管理
e文書法の施行に合わせ、電子保存した請求書、領収書などの文書を財務会計の証憑として添付、閲覧する機能 を他社に先駆けていち早く搭載しております。その対応を他の業務用アプリケーションにも枠を広げて電子文書を アプリケーション間で共有でき、電子文書自体は機密性、閲覧性、可用性が確保され、より効率的な業務運営を推 進します。また、電子債権、電子請求書などこれからますます電子文書化が進むなか、実務に即したビジネスファ イリングのあり方を研究してまいります。
当連結会計年度の研究開発費の総額は258百万円であります。
7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
有価証券報告書に記載しております事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を 及ぼす可能性のある事項につきましては、以下のようなものがあります。
当該文中における予想、見込み等の将来に関する事象は、有価証券報告書提出日(平成29年6月26日)現在におい て当社グループが判断したものであり、今後様々な要因により実際の結果と異なる可能性があります。
(1)財政状態の分析
①資産・負債の状況の分析等
(資産の状況)
当連結会計年度末における総資産の残高は、16,517百万円(前連結会計年度末は15,853百万円)となり、663百万 円の増加となりました。
流動資産においては、1,195百万円(前連結会計年度末9,159百万円から当連結会計年度末10,354百万円へ)の増加 となりました。これは主に現金及び預金が875百万円増加したことによるものであります。
固定資産においては、531百万円(同6,694百万円から同6,162百万円へ)の減少となりました。これは主に、土地 及び建物等が減損処理により228百万円減少し、ソフトウエアが償却に伴い321百万円減少したことによるものであり ます。
(負債の状況)
当連結会計年度末における負債の残高は、5,664百万円(前連結会計年度末は5,001百万円)となり、663百万円の 増加となりました。
流動負債においては、526百万円(前連結会計年度末3,296百万円から当連結会計年度末3,823百万円へ)の増加と なりました。これは主に未払法人税等が233百万円、前受収益が89百万円増加したことによるものであります。
固定負債においては、136百万円(同1,705百万円から同1,841百万円へ)の増加となりました。これは主に退職給 付に係る負債が53百万円、長期前受収益が62百万円増加したことによるものであります。
②資本の財源及び資金の流動性にかかわる情報等
(純資産の状況)
当連結会計年度末における純資産の残高は、10,852百万円(前連結会計年度末は10,852百万円)となり、0百万円 の増加となりました。これは主に、有価証券評価差額金が61百万円増加、利益剰余金が51百万円減少したことによる ものであります。
(キャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ922百万円増加(前連結会計年度は585 百万円の増加)し、3,419百万円となりました。また、流動比率が270%(流動資産10,354百万円÷流動負債3,823百 万円)となっており、十分な流動性を確保しているものと認識しております。
(2)経営成績の分析
①経営成績の分析等
(売上総利益)
当連結会計年度における売上高は9,360百万円(前年同期比10.9%増)となり、売上総利益は4,773百万円(同 5.6%増)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度における営業利益は432百万円(前年同期比957.9%増)となりました。これは主に、売上総利益の 影響によるものであります。
(経常利益)
当連結会計年度における経常利益は、463百万円(前年同期比593.6%増)となりました。これは主に、営業利益の 影響によるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、160百万円(前期親会社株主に帰属する当期純損失 93百万円)となりました。これは主に、経常利益の影響によるものであります。
②経営成績に重要な影響を与える要因についての分析
(外部環境要因)
当社グループは、一般企業向け業務用パッケージソフトウェアの製造、開発及び販売を事業の主な収益源としてお ります。
業務用パッケージソフトウェア市場においては、会計基準の変更、税法等の改正及び各種制度の改正などによっ て、ソフトウェアの更新需要が大きく変動する傾向があり、当社グループの経営成績に重要な影響を及ぼすことが考 えられます。
(内部環境要因)
当社グループでは、パッケージソフトウェアの製品開発において、「研究開発費等に係る会計基準」(企業会計審 議会 平成10年3月13日)に基づき費用配分の会計処理をしております。
当社グループにおける製品開発については、既存のソフトウェアに新しい機能等を付加した、いわゆるアップグレ ード版のソフトウェアの開発もおこなっており、そのような場合には、次期以降の収益との対応を図る観点から、無 形固定資産に資産計上しております。
第3【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
特記事項はありません。
2【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。 (1)提出会社
平成29年3月31日現在
事業所名
(所在地名)
設備の内容及び 利用目的
帳簿価額
従業員数 (人) 建物及び構
築物
(千円)
機械装置及び 車両運搬具
(千円)
土地
(千円)
(面積㎡)
その他
(千円)
合計
(千円)
本社・東京支店・東京開発 (東京都千代田区)
全社統括業務 ソフトウエアの開発 商品・製品の販売及 び保守サービス
741,351 7,902
1,868,500 (701.94)
59,220 2,676,974
188 (30)
札幌事業所 (札幌市中央区)
商品・製品の販売 ソフトウエアの開発 及び保守サービス
37,141 505
- (-)
19,994 57,640
54 (38)
仙台営業所 (仙台市青葉区)
商品・製品の販売 766 0
- (-)
383 1,149
6 (1)
関東営業所 (さいたま市大宮区)
商品・製品の販売 7,757 -
- (-)
612 8,370
12 (1)
横浜営業所 (横浜市西区)
商品・製品の販売 5,032 -
- (-)
373 5,405
6 (1)
静岡営業所 (静岡市駿河区)
商品・製品の販売 3,579 0
- (-)
0 3,579
3 (1)
名古屋支店 (名古屋市中区)
商品・製品の販売 5,294 568
- (-)
248 6,110
16 (1)
北陸営業所 (石川県金沢市)
商品・製品の販売 3,971 121
- (-)
514 4,608
4 (1)
大阪支店・大阪CA (大阪市北区・中央区)
商品・製品の販売 52,603 -
99,000 (225.88)
18,459 170,062
42 (3)
九州営業所 (福岡市博多区)
商品・製品の販売 1,237 533
- (-)
3,129 4,900
8 (1)
中四国営業所 (岡山市北区)
商品・製品の販売 4,573 217
- (-)
1,007 5,797
4 (1)
広島営業所 (広島市中区)
商品・製品の販売 1,520 329
- (-)
23 1,873
4 (1)
山梨テクノセンター (山梨県甲斐市)
ソフトウエアの開発 150,424 -
503,269 (9,488.74)
8,954 662,647
20 (16)
その他
(神奈川県相模原市南区)
社員寮 163,629 -
187,589 (382.12)
- 351,218
- (-)
合計 - 1,178,882 10,178
2,658,358 (10,798.68)
112,921 3,960,342
367 (96)
(2)国内子会社
株式会社ケーイーシー 平成29年3月31日現在
事業所名
(所在地名)
設備の内容及び利用目的
帳簿価額
従業員数 (人) 建物及び構
築物
(千円)
車両運搬具
(千円)
土地
(千円)
(面積㎡)
その他
(千円)
合計
(千円)
本社
(東京都千代田区)
導入指導及び商品・製品 の販売
- -
- (-)
685 685
17 (3)
大阪支店 (大阪市中央区)
導入指導及び商品・製品 の販売
0 -
- (-)
38 38
7 (4)
九州支店 (福岡市博多区)
導入指導及び商品・製品 の販売
- -
- (-)
- -
1 (1)
名古屋支店 (名古屋市中区)
導入指導及び商品・製品 の販売
- -
- (-)
- -
3 (1)
合計 - 0 -
- (-)
724 724
28 (9)
株式会社マックスシステム 平成29年3月31日現在
事業所名
(所在地名)
設備の内容及び利用目的
帳簿価額
従業員数 (人) 建物及び構
築物
(千円)
車両運搬具
(千円)
土地
(千円)
(面積㎡)
その他
(千円)
合計
(千円)
本社
(東京都品川区)
医療用システムの開発・ 製品販売及び保守サービ ス
6,400 -
28,165 (16.58)
160 35,246
12 (0)
関西支社 (大阪市淀川区)
医療用システムの開発・ 製品販売
2,295 -
- (-)
521 2,931
6 (0)
合計 - 8,695 -
28,165 (16.58)
681 37,542
18 (0)
クロノス株式会社 平成29年3月31日現在
事業所名
(所在地名)
設備の内容及び利用目的
帳簿価額
従業員数 (人) 建物及び構
築物
(千円)
車両運搬具
(千円)
土地
(千円)
(面積㎡)
その他
(千円)
合計
(千円)
東京本社 (東京都新宿区)
就業管理システムの開 発・製品販売及び保守サ ービス
9,566 -
- (-)
8,557 18,124
29 (3)
大阪営業所 (大阪市北区)
就業管理システムの開 発・製品販売
4,212 -
- (-)
453 4,665
5 (0)
名古屋営業所 (名古屋市中区)
就業管理システムの開 発・製品販売
0 -
- (-)
504 504
1 (0)
福岡営業所 (福岡市博多区)
就業管理システムの開 発・製品販売
0 -
- (-)
205 205
3 (0)
合計 - 13,779 -
- (-)
9,721 23,500
38 (3)
(3)在外子会社
該当事項はありません。
(注)1.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であります。 2.建物のうち一部を賃借しており、賃借料は、205,959千円であります。
第4【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 23,695,000
計 23,695,000
②【発行済株式】
種類
事業年度末現在発行数(株) (平成29年3月31日)
提出日現在発行数(株) (平成29年6月26日)
上場金融商品取引所名又 は登録認可金融商品取引 業協会名
内容
普通株式 7,700,000 7,700,000
東京証券取引所
(市場第一部)
単元株式数 100株
計 7,700,000 7,700,000 - -
(2)【新株予約権等の状況】 該当事項はありません。
(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】 該当事項はありません。
(4)【ライツプランの内容】 該当事項はありません。
(5)【発行済株式総数、資本金等の推移】 年月日
発行済株式総 数増減数(株)
発行済株式総 数残高(株)
資本金増減額 (千円)
資本金残高 (千円)
資本準備金増 減額(千円)
資本準備金残 高(千円) 平成13年7月19日
(注)
△100,000 7,700,000 - 890,400 - 1,919,120
(注)利益による自己株式の消却
(6)【所有者別状況】
平成29年3月31日現在
区分
株式の状況(1単元の株式数100株)
単元未満株 式の状況
(株) 政府及び地
方公共団体
金融機関
金融商品取 引業者
その他の法 人
外国法人等
個人その他 計
個人以外 個人
株主数(人) - 18 21 60 49 4 9,307 9,459 -
所有株式数(単元) - 4,483 665 36,312 4,065 10 31,449 76,984 1,600
所有株式数の割合
(%)
- 5.82 0.86 47.17 5.28 0.01 40.85 100 -
(注)自己株式848,676株は「個人その他」に8,486単元及び「単元未満株式の状況」に76株含めて記載しております。
(7)【大株主の状況】
平成29年3月31日現在
氏名又は名称 住所
所有株式数
(千株)
発行済株式総 数に対する所 有株式数の割 合(%) 株式会社Kawashima 東京都練馬区富士見台4-1-4 2,935 38.13 ピー・シー・エー株式会社 東京都千代田区富士見1-2-21 848 11.02 ステートストリートバンクアンドトラスト
カンパニー505001
(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営 業部)
P.O.BOX 351 BOSTON MASSACHUSETTS. 02101 U.S.A
(東京都港区港南2-15-1)
266 3.46
株式会社オービックビジネスコンサルタン ト
東京都新宿区西新宿6-8-1 254 3.30
和田 成史 東京都港区 181 2.35
ピー・シー・エー従業員持株会 東京都千代田区富士見1-2-21 127 1.66 株式会社みずほ銀行
(常任代理人 資産管理サービス信託銀行 株式会社)
東京都千代田区大手町1-5-5
(東京都中央区晴海1-8-12 晴海アイラ ンドトリトンスクエアオフィスタワーZ棟)
121 1.57
株式会社ロジックシステムズ 東京都新宿区歌舞伎町2-42-11 114 1.48 ナゴヤピーシーエー株式会社 愛知県名古屋市西区菊井2-6-7 100 1.30
株式会社応用システム研究所 東京都渋谷区本町3-43-4 86 1.12
計 - 5,035 65.39
(注)1.前事業年度末において主要株主であった佐藤礼子、隈元智子の両氏は、当事業年度末現在では主要株主ではなく なりました。
2.前事業年度末において主要株主でなかった株式会社Kawashimaは、当事業年度末現在では主要株主となっており ます。
(8)【議決権の状況】
①【発行済株式】
平成29年3月31日現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 - - -
議決権制限株式(自己株式等) - - -
議決権制限株式(その他) - - -
完全議決権株式(自己株式等) 普通株式 848,600 - - 完全議決権株式(その他) 普通株式 6,849,800 68,498 -
単元未満株式 普通株式 1,600 - 1単元(100株)未満の株式
発行済株式総数 7,700,000 - -
総株主の議決権 - 68,498 -
(注)単元未満株式数に、自己株式76株を含んでおります。
②【自己株式等】
平成29年3月31日現在
所有者の氏名又は名称 所有者の住所
自己名義所 有株式数
(株)
他人名義所 有株式数
(株)
所有株式数 の合計(株)
発行済株式総数 に対する所有株 式数の割合(%)
ピー・シー・エー株式会社
東京都千代田区富士見 1-2-21
848,600 - 848,600 11.02
計 - 848,600 - 848,600 11.02
(9)【ストックオプション制度の内容】 該当事項はありません。
2【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】 会社法第155条第7号に該当する普通株式の取得
(1)【株主総会決議による取得の状況】 該当事項はありません。
(2)【取締役会決議による取得の状況】 該当事項はありません。
(3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分 株式数(株) 価額の総額(円)
当事業年度における取得自己株式 29 48,401
当期間における取得自己株式(注) - -
(注)当期間における取得自己株式には、平成29年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り による株式は含まれておりません。
(4)【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
区分
当事業年度 当期間
株式数(株)
処分価額の総額
(円)
株式数(株)
処分価額の総額
(円)
引き受ける者の募集を行った取得自己株式 - - - -
消却の処分を行った取得自己株式 - - - -
合併、株式交換、会社分割に係る移転を行っ た取得自己株式
- - - -
その他 - - - -
保有自己株式数(注) 848,676 - 848,676 -
(注)当期間における保有自己株式数には、平成29年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取 りによる株式は含まれておりません。
3【配当政策】
当社グループは、効率的な企業経営のもと株主資本当期純利益率(ROE)の向上をはかり、安定的な配当の維持を基本 にしつつ、業績及び配当性向等を総合的に考慮して、配当水準の向上による株主の皆様への利益還元を行っていく方針を とっております。
また、配当の決定は通年の業績を踏まえて実施することとなるため、当社においては期中の配当は見送らせていただ き、年1回の期末配当により剰余金の配当を行うことを基本方針としております。
剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であります。 当期の配当につきましては、普通配当31円00銭を維持することを決定しました。
内部留保資金につきましては、長期的・持続的な事業発展のため、急速な技術革新に対応し市場競争力を強化するため の新製品開発、優秀な人材の確保・育成、及び営業販売チャネルの開拓等に重点投資し、さらなる事業の拡大、経営基盤 の強化に努めてまいります。
当社は、「取締役会の決議により、毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる。」旨を定款に定めて おります。
なお、当事業年度にかかる剰余金の配当は以下のとおりであります。
決議年月日 配当金の総額(千円) 1株当たり配当額(円)
平成29年6月23日定時株主総会決議 212,391 31.00
4【株価の推移】
(1)【最近5年間の事業年度別最高・最低株価】
回次 第33期 第34期 第35期 第36期 第37期
決算年月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 平成29年3月
最高(円) 1,099 1,485 2,095 1,739 1,720
最低(円) 865 1,003 1,220 1,301 1,100
(注) 最高・最低株価は、東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。
(2)【最近6月間の月別最高・最低株価】
月別 平成28年10月 平成28年11月 平成28年12月 平成29年1月 平成29年2月 平成29年3月 最高(円) 1,299 1,318 1,413 1,720 1,620 1,676 最低(円) 1,142 1,200 1,281 1,395 1,515 1,536
(注) 最高・最低株価は、東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。